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FAQ No2


<Q8>  火気厳禁の場所ではエンジンを使用することはできますか。
<A8>モデルロケット用エンジンは、花火とは異なり、膨張したガスの反作用(ニュートンの第3法則)で推進するため、ガスの噴射煙は出ますが火は出ません。エンジン内部での燃焼時間もA型エンジンでは点火から燃焼終了まで0.32秒です。例えるなら、自動車のエンジン内部でガソリンが点火され燃えますが、排気ガスの煙ではマッチに火が着かないのと同様です。
 このため、東京都内の陸上競技場では大臣参加でA型、B型エンジンを使用したモデルロケットの打ち上げが実施されています。ここは芝生が貼られ火気厳禁の都内の中心部ですが、モデルロケットは火気ではないとの判断で許可されています。さらに、皇太子殿下参加でモデルロケットの打ち上げを実施した際も、モデルロケットが安全であり、火気ではないとの判断を宮内庁侍従、保利文部大臣(当時)、桜内衆議院議長(当時)が理解され、現会長の山田誠が、皇太子殿下にモデルロケットの原理を説明し、その後、殿下からの質問があり、山田誠が説明の後、A型エンジンでモデルロケットの打ち上げを実施しています。もし、モデルロケットが火気を使用する危険物であれば、皇太子殿下の前ではできません。皆さんが使用する、がん具煙火のA型、B型、C型は、まったく炎は出ません。パラシュートが開いてモデルロケットが地上に着地すると、殿下が「素晴らしい教材ですね、日本の子供達への普及に努力してください。」とのお言葉を山田誠がいただきました。この殿下の安全宣言にも助けられ、日本の火薬類取締法に模型ロケット用噴射推進器(モデルロケットエンジン)の法令が記載され、警視庁・警察庁、文部省・科学技術庁、運輸省(モデルロケットエンジンは安全なので、教材として離島に航空機でエンジンを運んで良い。)、郵政省(モデルロケットエンジンは安全なので、教材として郵便物で運んで良い。)、通産省(火薬類取締法の省令改正、教材のため年齢制限を撤廃)の5省庁により、モデルロケットの法令整備が行われました。この後、モデルロケットの打ち上げは日本国内で22年間で約33万回無事故の記録を継続しています。
 以上の内容から、花火禁止、火気厳禁の国立・県立公園でもモデルロケットの打ち上げが許可されています。
 ただし、全長が2メートルを超える大型モデルロケットの場合は、噴射口が大きく推進力が強いため、内部の燃焼炎がエンジンノズルから外にまで伸びています。時速800キロ、高度2000メートルクラスのロケットの場合です。当然航空法等の法令により、保安距離も大きくなり、ライセンスも第2級以上が必要です。


<Q9> モデルロケットエンジンを郵送や航空機への持ち込みはできますか
<A9>前問(<Q8>)の回答(<A8>)をお読みください。ただし、空港職員によっては、このようなことを周知されてないため機内への持ち込みや預け入れ荷物へ入れることを断られることもあります。


<Q10> モデルロケットは、パラシュートかストリーマーで回収することになっていますが、グライダーロケットはどうして飛ばすことができるのでしょうか。
<A10>グライダーロケットは推進力としてロケットエンジンを使用していますが、上空でグライダーとエンジンは分離されます。グライダー本体は、滑空させて回収しますが、エンジンは、ストリーマーで回収するので問題はありません。





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