接着力を試す実験 | |||||
ストローを使った自作ランチラグを数多く、見かけました。ほとんどのストローはポリプロピレン製です。一般に、ポリプロピレン樹脂はその分子構造から接着剤による直接接着が困難な材料だと言われています。ランチラグが外れる原因として接着不良が考えられます。 そこで、前記の計算例で使ったサイズのラグパイロンをバルサ材(t3o)で作り、ストロー(φ4o)を接着したテストピースを試作して評価実験をしてみました。荷重は前記の計算例と同様、AA8−3エンジンンの最大推力が接着部から25o離れた位置に掛かったとした場合の曲げモーメントを模擬しました。試験パラメータは接着剤と接着面を変えて5ケースとし、耐久性を評価しました。 |
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テストピース
No. |
接着剤 |
接着面の状態 |
評 価 |
備考 |
#1 |
スチレンブタジエンゴム系
(GPクリヤー) |
ストロー地のまま | × |
耐久性無し |
#2 |
酢酸ビニル樹脂系 (木工用ボンド) |
ストロー地のまま | × |
耐久性無し |
#3 |
シアノアクリレート系
(瞬間接着剤EXTRA速効多用途) |
ストロー地のまま | △ |
少し耐久性有り |
#4 |
エポキシ系
(ボンドクイック5) |
ストロー地のまま | × |
耐久性無し |
#5 |
酢酸ビニル樹脂系 (木工用ボンド) |
ストローに紙粘着 テープ巻き付け |
○ |
耐久性有り |